ひとりごとつらつらと

にのとOTといのお

fishmans

fishmans

今はもう活動していないバンド。フィッシャーマン、釣り人ではなく、フィッシュマンズ

 

ふと見たMVと、ラジオからの曲からめちゃ好きになって、仕事して初めて買ったパソコンでインターネットを使い、ファンの集まりみたいな所を探して、ファンの友達がたくさんできたバンド。

パソコンでその友達と初めて一晩中チャットで話したり、チャットで会話に入りたくてキーボードで文字を打つのを必死で覚えて、毎晩のように友達とチャットで話しまくってた。

東京のファンと大阪のファンが、同じ場所に集まって同じライブを見て、その後飲み会でまた話をして、今まで出会ったことのないような友達もたくさんできた。

ライブの後、(やっちゃだめなんだけど)メンバーを出待ちして、持ってたファンシーな鏡にサインをしてもらった。今でも宝物。

ボーカルの佐藤さんが亡くなった時、家族に嘘をついてまで東京の音楽葬に行って、ああもうこの人の歌を聞くことがはできないんだなと、実感した。行く時と帰る時の、なんとも言えない重い空気も。

ドラムの欣ちゃんが歌うfishmansを聞いた時、盛り上がる他のお客さんを見ても、これじゃあないんだよな、とfishmansが終わってしまったことを強く感じてしまった。

 

よく浮遊感のある曲と例えられたりしていたけれど、そんなにふわふわした曲ばかりではなくて、リズムがめちゃくちゃ気持ちいい曲も多いし、いつも少し変えてくるアレンジがとても好きだった。ロングシーズンという一曲35分の曲があるんだけど、とても気持ちがいい曲で、これをライブで聞けた時は本当に震えた。頭の中で音がずっと鳴り続けて、35分なんてあっという間だった。WALKING IN THE RHYTHM という曲は特にすきなんだけど、最後のアレンジがめちゃくちゃ格好いい。

佐藤さん、いや、サトちゃんの着てる服もなんでそんな組み合わせ??なんて思うような不思議な格好だったけど、ものすごく似合ってたし。いつもかぶってた帽子もヘンテコだった。

 

サトちゃんは33歳で亡くなった。まだ若いのに、なんて思ってたけど、その年齢もとうの昔に超えてしまった私。

ふと、今生きてたらどんな音楽を聞かせてかれてたのかと思ってしまう。

 

fishmansが止まってしまってからは、ファンの人達との連絡も途絶えてしまった。あの時仲良くなったたくさんの友達は、今頃何をしているのだろう。みんな元気にしてるかな。

 

秋の夜にふと思ってしまったこと。