WILDを観劇
大阪での公演中のWILDを観劇してきました
Hey!Say!JUMPの中島裕翔さん主演の舞台
スノーデン事件という割と最近起こった事を軸にしている舞台でした
何も知らないままだとかなり理解が難しいと小耳に挟んだので、その事件のことを少し調べてから見に行きました
開場したら、ステージにはホテルの一室のようなセットのみ
なぜか車のクラクションや飛行機の飛ぶ音や人ごみのざわざわした声などが小さな音で流れ続けている
ん?なんだ、これは?と耳をすまして聞いてみたものの、それ以上のなにかがわかる要素はなにもなく、飛行機の音が大きくなって暗転
アンドリュー(中島裕翔)と女の二人
その二人の会話のやり取りから始まる
ここはホテルの一室で、なぜここにいるのか、なぜこんなことになっているのか、などと早いテンポで二人の会話が続く
今のアンドリューの状況やこの女が何者なのかという話に少し面白味も加えられて、段々とこちらにも状況が掴めてくる
次にアンドリューと男の二人の会話
ここで、まさかの展開が訪れて、何が真実なのかわからなくなる
最後に三人での会話
ある出来事に気づいたアンドリューが、更に困惑している
最初こそ、会話のテンポややり取りが面白くて聞いていたはずなのに、途中からは何が何だかわからなくなるし、それが嘘なのか真実なのかも危うくなってしまった
ラストシーンでは少しゾッとしました
私が見ているものは本当なのか、それとも...
終わってから、舞台が始まる前のあのSEにも意味(ここはホテルの一室だと思い込まされていた)があったようだし、この後のアンドリューの消息も凄く気になっています
いい意味でなんとも後味の悪い終わりだったし、きっとそういう事を考えさせられる舞台だったのであろうと感じています
と、感想はこんな感じ
ここからは役者さんの勝手な感想
中島裕翔さんは舞台映えしますね
出てきた瞬間から立ち姿がカッコいい
アンドリューの困惑して苛立っている感じがよくわかるようなお芝居は凄かったです
女役の太田緑ロランスさんもとてもスタイルがいい方で、二人で並ぶと映えるし、会話の内容がとても聞きやすかったです
時々挟んでくるジョークも笑い声が起こるくらいでした
細かな言葉の意味はパンフレットにも記載されていたのですが、わからないなりに頭に入れて、次々と展開される二人の会話に引き込まれました
男役の斎藤直樹さんも謎めいた雰囲気があるものの、この三人の中では一番普通の人間の役のように感じていました
ストレートプレイという種類の演劇は初めてみたのですが、劇場の小さいことも含めて、ぐっと引き込まれた舞台でした
自分の信念を貫くことで起きてしまった出来事に対して自分は正しいのかどうか、あるいは信念は必要だったのかという風に考えるととても身につまされる思いがしました