ミッドナイトスワン
ミッドナイトスワンを見に行ってきた
とても長い予告をYouTubeで見てから、映画館でみたくなってしまった
とても静かに物語は始まる
じわじわと胸にこみ上げてくるものがあってエンドロールでめちゃめちゃ泣いてしまい今も油断すると泣けてくる
ほんと見に行ってよかった
テレビや雑誌で見聞きしただけのことしかわかっていないし、映画の中の話が全てではないにしろ衝撃だった
凪沙の住んでる家や、(育児放棄されて預かった親戚の)女の子と東京の街に暮らしてる様子とか、住んでる家の近所の雰囲気が妙にリアルで面白かった
女子高生2人のさばさばした関係もよくて、2人してちょっと危ない小遣い稼ぎをしたりとか、生き甲斐にしてたバレエが怪我でできなくなった友達のことで落ち込んだり、その本人も怪我でバレエが出来なくなった事が思っていたより辛かったことに泣いたり、その子の結末も思わず手を握りしめてしまうほどの衝撃だった
この2人は友情というようなものだけではない何かがあって、私たちみたいなのはひとりで生きていかなくちゃダメよという凪沙の言葉が最後まで心に響いている
ひとりで生きていける訳はないんだけれど、強く想い合うというその気持ちが切なくて切なくて、ラストシーンでの強い気持ちがこちらに伝わってきてめちゃくちゃ泣けた
性別を超えた人と人との関係性を描いた映画って難しいと思うんだけど、どの役者さんも上手くて、すんなりとその世界を受け入れられるって凄いことだと思う
嘘くさくない感じが伝わるのもよかった
作られた物語なのに現実の世界を見てたかのような不思議な感覚で、きっとこうして暮らしてくる人もいるんだと知る事ができた
ちょっとだけ知っていたような気持ちになってたのが恥ずかしい
こんなに思い返しても涙ぐんでしまう映画は今まで見たことがない
お時間ある方は是非見て欲しいです